おもわぬトラブルの原因になる可能性があるもの
入稿データのサイズと希望する製品のサイズは合っていますか?
希望する製品サイズはB2(728×515㎜)ですが、入稿していただいたデータのサイズがA4(297×210㎜)というようなケースがあります。
このような場合、入稿していただいたA4のデータを引き延ばしてB2サイズにしますが、画像データなどが入っていると、引き延ばされた影響で画像部分は全て粗くなってしまいます。また、サイズの比率が違ったり、(縦に長い製品を作りたいのに、横に長いデータを入稿された等)画像部分があまりにも粗くなってしまう場合は、データの再入稿をしていただく場合があります。
ドキュメントのラスタライズ効果
ラスタライズ効果の解像度が低いと、ドロップシャドウやぼかしなどの効果が粗い状態で印刷されてしまいます!ドキュメントのラスタライズ効果設定をご確認ください!
●上部メニューの「効果」→「ドキュメントのラスタライズ効果設定」→項目内の【カラーモード】を「CMYK」に、【解像度】を「300ppi」、もしくは「その他」にチェックを入れて「350ppi」以上に設定してください。
※バージョンが古いIllustratorを使用している場合、初期設定の段階で解像度が低い設定になっている可能性があります。
複雑なデータはラスタライズ化を
ラスタライズ化とは、オブジェクトや画像を統合して一枚の画像にする処理のことです。
複雑なオブジェクトを重ねて配置していたり、オブジェクトに対して複数の効果を使用していたりすると、データが重くなってしまったり、印刷用にデータを変換する際に演算に失敗してトラブルの原因になってしまう場合があります。あまりにも複雑なデータはラスタライズ化をお願いいたします。
●ラスタライズ化したいオブジェクトを全て選択後、
上部メニューの「オブジェクト」→「ラスタライズ...」→項目内の【カラーモード】を「CMYK」に、【解像度】を「300ppi」、もしくは「その他」にチェックを入れて「350ppi」以上に設定してください。【背景】は「透明」に設定してください。
※ラスタライズ化したオブジェクトは元に戻すことができません。ラスタライズ化したデータは別名で保存をして、ラスタライズ化する前のデータを残しておくことを推奨します。
オーバープリントに注意
オーバープリントとは、色に色を重ねて印刷する設定のことです。
オブジェクトの『属性』にある「塗りにオーバープリント」「線にオーバープリント」にチェックを入れている場合、重なっているオブジェクト同士の色が混ざってしまい、予期せぬ仕上がりになってしまいます。
●「表示」→「オーバープリントプレビュー」で確認すると、オーバープリントのかかっている箇所の色が変化します。意図していない色味に変化している場合、オーバープリント設定になっている可能性が高いです。
※『白いオブジェクト』にオーバープリントがかかっている場合、印刷されない(=インクを塗らない)という処理になるので、白く仕上げたかった箇所が消えてしまいます。入稿前に一度ご確認をお願いいたします。
入稿時のお願い